<エンゼルス6-4ロイヤルズ>◇9日(日本時間10日)◇エンゼルスタジアム

 【アナハイム(米カリフォルニア州)=大塚仁】エンゼルス松井秀喜外野手(36)が、4番に復帰したロイヤルズ戦で8月初打点をマークした。1回1死二、三塁で低めのチェンジアップをとらえ損ねて二ゴロとなったが、その間に三塁走者が生還。「内野手が下がってたんで前にさえ飛ばせば1点入る」というチーム打撃で先制点を呼び込んだ。今季56打点目は勝利打点にもなり「打撃としてはそんなに良くはないですけど、あの状況の中ではいい」と前向きに振り返った。

 この日から本拠地に戻って6試合が始まったが、地元メディアが向ける視線は厳しい。試合前にはソーシア監督が「成績は我々が期待したものには届いていないが、それほど離れてもいない」とこれまで何度も口にしたセリフを繰り返すと、ロサンゼルスの地元紙記者は「巨大な失望じゃないのか?」と猛烈に詰め寄った。ソーシア監督は「巨大な失望というのは80から85打点を挙げる打者が30、40打点しかないこと」と必死に答えたが、その状況が松井の立場を表してもいた。

 厳しい視線の中で4番に復帰。5回1死、チェンジアップを中前に落として3試合ぶりの安打をマークした。この日は3打数1安打1打点。松井と同様に不振が批判されながら5打数3安打4打点と意地を見せたアブレイユのような派手な活躍とはいかなかったが、何よりも欲しい結果を地味ながらも積み上げた。雑音をはね返すには結果を出し続けるしかない。