【テンピ(米アリゾナ州)20日(日本時間21日)=鉄矢多美子】「魔球」で指揮官の熱視線を独り占めにした。エンゼルス高橋尚成投手(35)が、今キャンプ4度目のブルペンに入り、マイク・ソーシア監督(52)の前で62球を披露。同監督は同時に投げていた他4投手には目もくれず、高橋の投球にくぎ付けとなった。
この日はフリー打撃の登板を予定していたが、土砂降りの雨でキャンセル。高橋はブルペン投球に切り替え、コーチを打席に立たせて変化球も試した。「コントロールがいい。シゲ(長谷川滋利=元エンゼルス)のシュートに似ている」と感心した同監督は捕手出身らしく、独特に変化するチェンジアップに興味津々だった。終了後には握りをリクエストして見せてもらうなど、高橋の才能に一目ぼれ。主力救援陣が中心の第2グループの中でも正捕手候補のマシスと組ませるなど、新戦力への期待の高さを物語っていた。
高橋も熱い視線を感じながら「10年間日本でやってきて好きな場所。あきらめたわけじゃない。チャンスがあれば狙ってみたい」と先発復帰の夢を訴えた。エ軍は現在、ほぼ先発5人が確定しているものの、昨季不振だった左腕カズミアーがどこまで復調できているかは未知数。シーズンに入れば、ケガでローテーションに穴があく可能性もある。「やってくれといわれたポジションで、100%の力で頑張るのが僕の仕事」と救援起用での準備を進めつつ、先発陣に「有事」があれば、代役の座をアピールするつもりだ。同監督も「どこのポジションでも、しっかりやってくれるだろう」と起用法に含みを持たせた。



