【フェニックス(米アリゾナ州)22日(日本時間23日)=広重竜太郎】アスレチックス松井秀喜外野手(36)はキャンプ2日目にして“先生”になった。打撃練習を待つ松井の元に昨季完全試合を達成したブレーデンが近寄る。グラブを胸の位置にセットし、角度を変えて質問する27歳左腕と、通訳を介して会話した。松井は「対戦した時の話ですよ」と多くを語らなかったが、ブレーデンは一幕を明かした。

 ブレーデン

 グラブや腕の位置によるクセについて聞いたんだ。日本の野球文化は細かいクセを探す労力を惜しまないからね。とてもいい情報が聞けたし、参考にしたい。

 松井は、昨年11打数5安打1本塁打と打ち込んだ打者視点から金言を与えていた。キャンプイン前日に等身大のゴジラ人形をプレゼントしてくれた後輩へのお返しにもなった。

 松井自身の調整ペースも順調。前日にゲレン監督から「外野ではあまり起用しない。でも守備練習は歓迎するよ」と方針を伝えられ、この日は早速、ノックを受けた。昨年はキャンプ10日目で行ったベースランニングを早くも敢行し、計12本の塁間走をこなした。打撃練習もコーチの投じたボールにまさかの空振りもあったが、終盤に今キャンプ初の柵越え1本を放つなど計66球を打ち込んだ。

 「最後は意識的に打球を上げた。だいぶ最後は(打撃投手の球筋を)つかめたので。沈んだり、横に曲がったりね。いい救援投手になれるよ」と、ゴジラ先生は口も滑らかだった。