ビザ更新の手続きが遅れていたブレーブス川上憲伸投手(35)が2日(日本時間3日)、チームに合流した。グラウンドへ向かうと、サプライズが待っていた。先発エースのロウを中心とした同僚全員が、2週間遅れで合流した川上を拍手で歓迎した。「休んでいて久々に学校に行く時の行きづらさがあった」と照れ笑いした川上は、早速、「マウンドの傾斜を確かめながら」ブルペンで27球を投げた。

 過去2年とは違い、今季は招待選手。先発として開幕メジャーを目指すが、状況は厳しい。日本球界への復帰もうわさされるが、球団が保有権を持つため、川上は球団の選択に身をゆだねるしかない。失うものがない状況を前向きに捉え、勢いよくぶつかるつもりだ。「勢いを出すために、1年目のフォームに戻す。フォームも気持ちも1本に決めていきます」と、3年目の挑戦に向け、腹をくくった。(オーランド=佐藤直子通信員)