右肘の張りで実戦から離れていたオリオールズ上原浩治投手(35)が、レッドソックス傘下のマイナー戦に登板した。打者3人12球、無安打1三振。2月28日以来の実戦で順調な回復ぶりを披露した。

 ジョーク交じりの言葉が、上原の体調を物語っていた。「今日は7~8割だったので、あんなもんじゃないですか。肘と顔が良ければ大丈夫です」。若手相手に12球中11球がストライク。走者なしでもセットポジションを試すなど、格の違いを見せつけた。

 開幕まで1週間。コナー投手コーチは「マウンドで投げるのを見ただけでハッピー。コウジだけでなく、オリオールズにとっても大きな1日」と上機嫌で振り返った。

 実際、上原と抑えを争う新加入のグレッグは、過去6試合で防御率13・50と低迷。上原の体調さえ万全なら抑えを任せる方針に変わりはない。「気持ち的にも開幕に向かっているつもりなので大丈夫です」。今後、2~3試合の登板で調整が順調に進めば、上原が開幕クローザーに指名される可能性は高い。(サラソタ=四竈衛)