<ホワイトソックス5-8ツインズ>◇8日(日本時間9日)◇USセルラーフィールド

 ツインズ西岡剛内野手(26)が8日、日本人メジャー通算の1万出場試合目を、復帰後初の3試合連続安打で飾った。3点リードで迎えた7回1死走者なしでの第4打席。ホワイトソックスの右腕ブルーニーを相手にフルカウントから、6球目の外角94マイル(約151キロ)速球を中前へはじき返した。自分の間合いで勝負できており、「速い球にもしっかり対応できている。いい状態です」と、一時期は見られなかった明るい表情を浮かべた。

 3試合連続安打は開幕直後の4月3~5日以来となった。左足骨折から復帰後は打撃不振に悩まされたが、7月は打率3割2分と上り調子。2-5の3回2死満塁では相手の好守に阻まれたが、三塁線に鋭い打球を飛ばした。打席での感触の良さに、「運が味方してくれなかったってくらいに思っています」と言える余裕も生まれている。長かったトンネルにようやく光が差し込んだ。

 西岡が出場したこの試合が、日本人節目の大台記録だった。ジャイアンツ村上雅則の初登板から48年目。新人の西岡はまだ27試合にしか出場してないが、巡り合わせの幸運が重なった。チームは同地区ライバルに2連勝。一時は「20」まで膨らんだ借金を「7」に減らした。西岡は「気持ちよくやれています」と充実感を口にした。目の前を走る3位ホ軍とのゲーム差を1・5に縮めて、前半戦は残り2試合。連勝のままターンし、後半戦以降の巻き返しにつなげたい。(シカゴ=佐藤直子通信員)