<タイガース5-7アスレチックス>◇20日(日本時間21日)◇コメリカパーク

 アスレチックス松井秀喜外野手(37)がついに日米通算500号本塁打を達成した。プロ入りした93年から19年。常に注目され続けてきた松井には、相手にも、同僚にも、そしてファンにも、それぞれ「記憶に残るホームラン」がある。

 93年5月2日、1号本塁打を浴びた元ヤクルト高津臣吾投手(42=新潟アルビレックスBC)

 後にも先にも高卒の18歳であれだけ速いスイング、飛距離が出る打者はゴジラ以外にはいない。それぐらいすごかったです。

 その前日のデビュー戦で、松井はヤクルト西村の外角寄りの速球を右翼フェンス直撃の二塁打(プロ初安打)。そこで翌2日の試合前のミーティングで、野村監督(当時)から内角攻めの指示が出ていた。4-2とリードして迎えた9回裏、抑えの高津が登場した。

 高津

 運悪く僕に(役割が)回ってきました。古田さんのサインは、内角への速球。投げた瞬間は「ライト前ぐらいかな」と思いましたが、打球は弾丸ライナーで右翼席中段に入りました。まさか本塁打になるとは…。しかも当たりが激しかったので、すごくビックリしたのを覚えています。

 04年4月9日、ホワイトソックス高津のメジャーデビュー戦で最初に対戦した打者もヤンキース時代の松井だった。

 高津

 何かと縁があるんですね。これからもゴジラらしい1発を期待しています。