マリナーズ川崎宗則内野手(30)が、イチロー外野手(38)との夢の舞台に第1歩を踏み出す。27日、東京ドームでの公式練習後「スタートラインに立てて本当にほっとしています。今までの人生の中でこんなチャレンジはなかったと思うし、本当に何て言っていいか分からない」と感慨を口にした。開幕メジャーの朗報が飛び込んだのは26日の巨人戦後。「本当にうれしい、楽しい夜でした。これからどういうことが起こるか分からないですけど、絶対に忘れることのない1日です」と興奮を隠さなかった。

 マイナー契約で挑戦した川崎は、苦しければイチローのプレーを見て力を振り絞ったという。そのイチローは「ただただ、おめでとうということを伝えました。12年やってきて、あの立場(招待選手)からそれを奪い取ることがいかに難しいかを僕はたくさん見てきている。自分のことで誇らしく思うことなんてないですけど、人のことではたまにあるんです。僕の一番上に来るかもしれない出来事ではないでしょうか」と褒めちぎった。

 2人が競演する初舞台は東京ドーム。イチローは「それは特別なことは間違いないよ」と言い切った。「特に僕にとってはそうだし、ファンの人たちのリアクションを見れば、それはもう当然そうです。ユニホームを着てグラウンドに立つことっていうのは、特別なものになるんじゃないですか」。2人にとって特別な12年のシーズンが東京で幕を開ける。