<インディアンス0-2ロイヤルズ>◇22日(日本時間23日)◇プログレッシブフィールド

 ロイヤルズ青木宣親外野手(32)が、またも勝利の立役者となった。敵地でのインディアンス戦で22日、変則的に2試合が行われ、青木はトータルで適時打を含む2安打1打点1得点、1盗塁と大暴れした。1試合目は8月31日の雨天サスペンデッド試合を2-4の延長10回裏から再開。試合には敗れたが、青木は2死二塁で1点差に詰め寄る左前適時打を放った。

 50分後に始まった2試合目には「2番右翼」で出場。1死走者なしの1回に今度は攻撃の口火を切る左前打を放ち、次打者の空振り三振の間に今季17個目の盗塁に成功し、4番ホスマーの適時打で先制のホームを踏んだ。二盗は「ピッチャーが足を上げたときがあったから、足を上げればそのままいこう」とあらかじめ決めていたという。試合も勝利し、「結果、点も入ったしね。積極的にいって良かった」と笑顔を見せた。

 同地区のタイガースが負けたため、ロ軍は首位に1ゲーム差に詰め寄った。2位につけるワイルドカード争いでも、3位マリナーズとは2ゲーム差に広げた。青木は「とにかく目の前の試合、目の前のプレーだけに集中してやっていくことが大切だと思うし、残り少ないから、すべてを出し切る形で、と思ってプレーしてます」と、集中力は最高に高まっている。ヨスト監督は「この2~3週間、ノリは驚異的だ」と絶賛した。(クリーブランド=水次祥子)