海外FA権を行使した阪神鳥谷敬内野手(33)に対するメジャー球団の注目が高まってきた。11日(日本時間12日)米アリゾナ州フェニックスで大リーグのGM会議が開かれ「TORITANI」が話題に上った。元広島、楽天の監督、マーティー・ブラウン環太平洋地域コーディネーターが甲子園まで視察に訪れるなど、調査を進めてきたナショナルズのリッツォGMは「高い能力があり大リーグでも成功するだろう」と高評価した。

 すでに二塁レギュラーを探すブルージェイズを筆頭に今季ナ・リーグ東地区を制したナショナルズ、ダイヤモンドバックスら複数球団が獲得調査を進めている。今後はメジャー各球団の動きが本格化することになりそうだ。

 鳥谷は今月6日に極秘渡米し代理人の選定作業、環境や球団施設のチェックなどの準備を進めてきた。米球界関係者の話を総合すれば代理人は“スーパーエージェント”の異名を取るスコット・ボラス氏らが有力候補のもようだ。11日にFA申請書類を提出し、メジャー挑戦が濃厚な状況。期限を設けず腰をすえて交渉を進めていく。