今年が4年契約の最終年で、去就が注目されるヤンキース松井秀喜外野手(35)は6日(日本時間7日)、ロッカー整理でヤンキースタジアムを訪れ、契約問題については代理人とまだ話し合っていないとし「あくまで自分自身は受け身。オファーが来て初めてスタートする」と話した。

 松井は今季、142試合に出場し、打率2割7分4厘、28本塁打、90打点。ワールドシリーズでも6試合で3本塁打、8打点の活躍で最優秀選手(MVP)に選出されたが、両ひざの不安から1度も守備に就かなかった。ヤンキースは指名打者をベテラン選手に休養を与える意味でローテーション制にする意向で、来年36歳で、守備に不安のある松井との契約延長は不透明な状況だ。

 松井は契約で譲れない条件について「まだ自分の中でそんなにしっかりとは固まっていない」とし、守備に就けることは決断の大きな要因になるか、との質問に「あくまで自分ができるかどうかだから、それを証明すればあまり関係ない」。

 ヤンキースは5日から15日間は松井との優先交渉期間があり、この間に交渉がまとまらない場合、松井はフリーエージェント(FA)になり20日からヤンキースを含めた全球団との契約が可能になる。