阪神和田豊監督(52)が球団創設80周年のメモリアル優勝へ自信を示した。開幕前日の26日、就任4年目について「開幕への準備は整いました。あとはこれを実践するだけ。心境的には落ち着いています」と手ごたえを口にした。

 開幕戦の舞台となる京セラドーム大阪で、集中力を高めて最終調整を行う選手たちを黙って見つめていた。オープン戦では最後の3試合で新打線が沈黙。それでも、この日の打撃練習を見た和田監督はまったく心配ないと断言した。

 「オープン戦最後の何試合かは尻すぼみというところがありましたが、今年はこれでいくぞという打線を何試合か組めた。最後、点を取れなかったことは心配していません」

 課題だった先発5、6番手には岩本、岩崎が、中継ぎには石崎、島本という新しい力が台頭してきた。昨季2位の原動力になった投手陣はさらに強力になった。たとえ、結果が出なかった場合でもオプションを併せ持っていることも示した。「キャンプに入る前に自分の理想は考えていた。そこに近くなって開幕を迎えられるかな。やはり何パターンか持っている中でだけど。打線だから、ずっと同じではいけない」。

 パワーアップした投手陣と自らの理想に近いという新打線。悲願のリーグ優勝へ。自信を持って向かう。【鈴木忠平】