今年も神宮男は健在だ! 阪神マット・マートン外野手(33)が好相性の地でヤクルト成瀬を打つ。昨年は42打数23安打の打率5割4分8厘。5本塁打18打点と打ちまくった舞台で前日練習を完了。表情は明るく「(調子は)ボチボチデンナ~。ガンバリマショウ」と日本語で状態を説明する余裕を見せた。

 舞台がバッチリなら、次なる要素は対戦相手だ。先発する成瀬は昨季対戦なし。それでもマートンなりの攻略見立てがある。「真っすぐは131、132ぐらい。でも打席に立つともっと速いイメージだね。ここまで対戦したピッチャーと同じような球が来る」。特に29日、中日との開幕第3戦で対戦した左腕八木は格好のイメージ像。2打席目にきっちりと右前打を放っており問題なさそうだ。

 その上でマートンは「天敵」の存在を明かした。「バッティングよりもディフェンス。ナイターが暗いのでここが一番難しいね」。この日は本塁から次々と上がったノックのフライを、左翼の位置で捕球した。守備のモヤっとを取り除けば、バットでの貢献にさらなる拍車がかかるはず。08年以来7年ぶりとなる開幕4連勝のキーマンは、やはりマートンだ。【松本航】

 ▼マートンは過去5年の通算成績でも神宮は打率4割1分5厘(12本塁打、51打点)とセ・リーグ本拠地球場別でトップの相性。2位は横浜で3割3分9厘。3位は甲子園の3割1分2厘。最低は東京ドームの2割4分6厘。