野球評論家の野村克也氏(79)が3日、TBS系「中居正広の金曜日のスマたちへ SP」にVTR出演。一部で“重病説”が囁かれる中、久しぶりに表舞台に姿を見せ、今季米大リーグから8年ぶりに広島に復帰した黒田博樹投手(40)を絶賛した。

 以前より痩せた顔つきの野村氏だったが、番組スタッフから体調について尋ねられると「全然問題ないですよ」とはっきりとした口調で返答。今年のプロ野球については「注目しているのは広島とオリックス」と語り、「野球は0点に抑えれば100%負けない。主役は投手だから」と“ノムさん節”も健在。特に注目する選手として米大リーグから8年ぶりに広島に復帰した黒田投手の名前を挙げた。

 野村氏は広島入団当時の黒田の印象について、「あんまり印象にない。攻略に苦労したことがなかった」といい、「それ程の投手という評価ではなかった」と振り返る。しかし、米大リーグのヤンキースで投手陣の中心的な存在として活躍したことに触れると「すごいこと。そんな地位で投手をできる人はざらにいない」と絶賛した。

 野村氏はレギュラー出演していたスポーツ番組を体調不良で欠席し、表舞台に姿を見せなくなって以降、“重病説”や“療養中説”などが囁かれていた。しかし、3月27日発売の写真週刊誌に妻でタレントの沙知代夫人(83)や息子でヤクルト1軍バッテリーコーチの克則(41)らと都内のホテルで食事をしている写真が掲載。同誌の取材に対し沙知代夫人は野村氏の“重病説”を一蹴していた。