プロ注目の4年生右腕が、無失点で白星スタートを切った。東北福祉大の佐藤優(古川学園)は自己最多の毎回の13奪三振。7回コールドで東北工大に先勝した。

 東北福祉大の最速147キロ右腕、佐藤がプロ5球団のスカウトたちをうならせた。立ち上がりに2者連続三振。初回の2番打者と2回裏の先頭打者を自己最速タイで三振に仕留めた。8点リードの7回裏は無死一、二塁から3者連続三振でコールド勝ちした。自身初の開幕投手。最終打者を空振りに仕留めた佐藤は「直球で押した。ここという場面で力を入れた。たぶん最多だと思う」と奪三振ショーを振り返った。

 東北福祉大プロ1号の楽天・長島スカウト部長は「指にかかった時のボールは今年のアマの中で一番。しなやかさと真っすぐの質に魅力を感じる。立ち姿は岩隈(現マリナーズ)に似ている」と元楽天エースとイメージを重ね合わせた。

 山路哲生監督(48)は「もっと良くなると思うので70点くらい」と期待した。昨秋から26イニング無失点。佐藤は「まず5勝」と各カード初戦の先発勝利に闘志を燃やした。【佐々木雄高】