日本ハム金子誠チーム統轄本部特命コーチ(39)が20日、「初体験」の研修報告を行った。球団が業務提携している米パドレスなどでのコーチ修業を終えて18日に帰国。フロント業にも接して「スケールが違う」と衝撃を受けたという。昨季限りで現役を引退。2月に古巣の春季キャンプに一時参加し、すぐに渡米した。約2カ月間。今後の球団を背負う人材として英才教育の第1弾を、まずは終えた。

 英語に堪能ではなく、大の海外嫌いでも得るものはあった。「まだ漠然としているが(経験が)これからどうなるのか。ずっと先になって、答えが分かる」。6月には再渡米して3カ月間、滞在予定。今回で気付いたこともあった。「日本の野球が好きなんだと再発見できた」と、球界に恩返しする思いも強くなった。栗山監督も「チームに宝物を持ってきてくれた」と歓迎。今後は1、2軍を視察し指導しながら、次回の研修へ備える。