阪神呉昇桓投手(32)は24日、平常心で記録を狙う。21日DeNA戦(横浜)で今季7セーブ目をマーク。昨季の39セーブと合わせ、2年目のここまで、すでに46セーブをマークしている。そんな呉昇桓に近々、用意されているのが「虎投助っ人最高抑え投手」の称号だ。

 これまで阪神に在籍した外国人投手の中で、もっとも多くのセーブを上げたのは「JFK」の一角として知られた左腕ウィリアムス。ジェフの愛称で知られた左腕のセーブ記録は「47」で、そこに並ぶまであと1つと迫っている。

 「そうなんですか。じゃあ、この間、失敗していなかったら、もう並んでいたんですね」。この記録の話題に呉昇桓は思わぬ反応を見せた。わずか2球で同点にされ、今季初の救援失敗となった19日巨人戦(甲子園)。よほど悔しい記憶のようで、自分から持ち出して苦笑を浮かべた。

 それでもすぐに表情は引き締まった。「自分は記録よりチームが勝つこと、セーブ失敗を少なくすることが大事ですから」とキッパリ話した。救援失敗の翌20日には「少女時代」ユリとの交際発覚と、華やかな話題もまいたクローザー。この日は甲子園での全体練習に参加し、25日からの任務遂行を誓っていた。【編集委員・高原寿夫】