日本ハムが先発ローテーションを再編する可能性が出てきた。オリックス8回戦で、先発の上沢直之投手(21)が大乱調。3回もたず、2本塁打を含む5安打、3四死球と精彩を欠き2回2/3、5失点で降板した。12日からの札幌ドームでの西武、オリックスとの2カード6連戦では大谷とメンドーサらも復帰し、1位ルーキー有原のプロ初先発を予定。上沢を一時、先発陣から外すことも視野に、大幅に改革へ着手する公算が大きくなった。
大きくかじを切る時が、到来する予兆が漂ってきた。開幕から先発陣の一角を担ってきた上沢が、自滅に近い形で炎上。初回から途中降板した3回まで、すべて2死から失点する内容の希薄さだった。3四死球と乱れ、3回にはカラバイヨ、ブランコに連続被弾した。「もちろん、こういう時はあるけれど…」。栗山英樹監督(54)は、先に続く言葉を飲み込んだが、明らかに失望するシーンの連続だった。
改革へ動く可能性が出てきた。12日からの本拠地での6連戦で、先発陣の刷新の検討に入った。「来週から、やっとこういう風にやりたいと思っていたようにいく」。オフから理想としてきた構想を実践できる駒が、そろった。右ふくらぎをつる影響で大事をとっている大谷。「産休」していたメンドーサも1軍へ再合流。1位の有原に加え、開幕直前に右肩三角筋挫傷で離脱した浦野も投入する。
高く評価して信頼している面々が、今季5戦5勝の吉川も含めてすべて起用可能な状況になった。指揮官は「打つ手は、打ちまくると決めている」と宣言しているだけに、大胆なシフトチェンジがありそう。昨季8勝とブレークした上沢も、今季は2勝4敗とやや安定を欠く。今日10日に先発するガラテの出来次第では、一時的な2軍での再調整も検討課題として挙がることになるもようだ。
首位西武に0・5差の2位と快調に走るが、今季初の札幌ドーム6連戦に、正真正銘の「所信表明」の先発陣で臨む。上沢は「制球ができていなかった」と猛省したが、厳しい立場に置かれたことは確か。厚沢投手コーチが「悪すぎるでしょ」と切り捨てたことが、その証しだった。今日のガラテの動向が先発陣だけではなく、1軍の登録枠が最大4人の外国人も含め、激動の火種になる。【高山通史】



