ソフトバンク中田賢一投手(33)がリーグ戦再開の「開幕投手」に指名された。19日に行われる日本ハム戦(ヤフオクドーム)の先発が決定。首位攻防戦の初戦という大役だ。

 そこには工藤公康監督(52)のメッセージが込められている。「年齢からすれば、投手陣の中でも上の方。体の力、練習の姿勢も含めて、きっちりとやる投手だ。真剣に考えてやっている。きっかけを与えるだけで、より良くなる。行ってもらおう、と思っている」。エース摂津が不振のため、2軍に降格。エース格として、チームを引っ張ってもらうことを期待した。

 前回登板の10日阪神戦は6回途中で5失点。3敗目を喫したが、指揮官は「練習の中で微調整できればいい。ボール自体に力がある」と修正力に託す。21日に登板予定のバンデンハークが再び好投すれば、スタンリッジを使わずに岩崎、帆足ら2軍の選手を昇格させるプランもある。中田を軸にした再編ローテで投手力のさらなる向上を目指す。