全セの阪神藤浪晋太郎投手(21)が16日、夢舞台での奪三振ショーを誓った。当初は明日18日の第2戦に登板予定だったが、他の投手との兼ね合いで今日17日の第1戦(2番手)に決定。直前の変更にも「どっちでも大丈夫です。そんなに長いイニングを投げるわけではないので、しっかり肩を作ってマウンドに上がりたい」と気合十分だ。

 3年連続3度目の球宴で見せたいのは「進化」だ。前半戦はともにリーグトップの120奪三振、奪三振率9・53をマーク。自信をつけた右腕は「ファンの方に楽しんでもらうために、追い込んだりしたら(三振を)狙っていきたい」。過去の球宴は2年とも2イニングで1奪三振。今年も2イニング程度の登板が見込まれる中、「頑張りたいと思います」とオールKにも色気を見せた。

 全パには西武森、日本ハム中田ら母校大阪桐蔭のメンバーがずらりと並ぶことが予想される。「楽しみですし、高校野球ファンの方にも楽しんでもらえると思う」。また、今年の球宴限定練習用グラブは、ファンキーカラーが用意された。「ゼット社らしい、独創性がある感じですね」と「野性的」かつ「躍動感」のイメージが込められたデザインへ印象を語る。阪神の大黒柱から、球界の顔へ。新しい藤浪を見せつける奪三振ショーが、お祭りに活気を生む。【松本航】