こてんぱんにやられた。DeNAがヤクルトに被安打22、17失点で完敗した。後半戦が再開してから2連敗で借金2。4位に転落した。中畑清監督(61)は「最後に大きなネジが切れてしまった。見せてはいけない姿。非常に気分が悪い。ふがいない。すみませんでした」と深々と頭を下げた。

 すべてが誤算だった。昨季からヤクルト戦で5連勝中だった先発三浦が1回に4点を先制され、大量リードを追いかける展開を強いられた。反撃ムードが漂い始めた5回にも2点を追加され被安打11、6失点でKO。9回には4番手林、5番手福地が12年9月30日中日戦以来となる1イニング11失点と、打ちのめされた。終わってみれば、いずれも今季ワーストの22本の安打を浴び、大量17失点。「あきらめたような野球はやりたくない。アウトが取りきれなかった。起用した監督の責任」と奥歯をかみしめた。

 大混戦のセ・リーグの主役を張ると宣言した以上、立ち止まるわけにはいかない。「反省は多分にある。明日から、大きく気持ちを切り替えてやりたい」と声を絞り出した。まずは、後半戦1勝で流れを変える。【為田聡史】