前半戦を首位ターンしたDeNAが、最下位に転落した。首位だった7月19日から、わずか38日で急降下。前夜のサヨナラ負けに続き、またしても1点差で競り負け、今季3度目5連敗を喫した。中畑清監督(61)は「山あり谷ありでやってきて、また大きな谷にきている。それがうちの今の状況です」と悔しさを押し込んだ。

 2軍で再調整していた山口を1カ月ぶりに先発させた。「それなりの投球はしてくれた。闘争心も出ていたし、気持ちが打者に向かっていた」と復調の兆しは見せたが、6回を投げ、2被弾を含む3失点で勝利を呼び込めず。打線も5安打3得点と低調が続く。課題の守備は、4回に失策と暴投が絡み、失点を重ねるなど改善の気配が薄い。残り26試合。「ここまで落ちたら、もう上しかないわけだから。最後まで諦めないで、まだまだ頑張ります」と締めくくった。

 ▼5連敗のDeNAは借金12でついに最下位。今季のDeNAは5月16日には貯金が11あり、球宴前の前半戦を首位で終了。前半戦首位チーム(2期制時のパは除く)が後半戦に入って最下位転落はプロ野球史上初めてだ。前半戦首位チームの最終順位は60年中日と12年ロッテの5位が最低。DeNAは「前半戦首位→最終最下位」の不名誉記録を免れることができるか。