阪神85年日本一監督・吉田義男氏(82=世界野球ソフトボール連盟五輪復帰委員、日刊スポーツ客員評論家)が17日、大阪市内で開催された関西プレスクラブ定例会で、約100人の関係者を前に講演を行った。

 阪神の課題について「スター育成としてホームラン打者がほしい。それに指導者の育成が必要」と分析。現在チームを率いる和田監督を「頑固だが勝負強い」と評価しながら、指導者が育たない体質に触れて「掛布(雅之氏)、岡田(彰布氏)も監督候補だと思う」とOBの具体名をあげてリップサービスを展開した。

 ヤクルト、巨人、広島とのV争いには「投打はかみあってないが、カギを握っているのは巨人」と4連覇を狙うライバルを警戒。今日18日からの12連戦のポイントは「ゴメス、マートンが調子を上げてこないと」と両助っ人の打力に期待を寄せた。

 また、20年東京五輪の追加種目については「今月末に会合があるが、野球ソフトボールの復活を願っている」と熱望。最後は「阪神は優勝をつかまないといけない」と、Vを確信していることを強調して締めくくった。