和田阪神の今季最終戦は悲しい幕切れとなった。藤浪が打たれ、黒田を打てず完敗…。CS進出を決められなかった。今季で入団から31年間着続けたユニホームを脱ぐことが決まっている和田豊監督(53)も、ベンチから厳しい表情で見つめるしかなかった。

 「最後の最後なんで、大観衆の前で何とか今日勝って(CSを)決めたいという気持ちだった。最後まで悔しい試合になった。ファンの皆さんに申し訳ない気持ちです」

 試合後は整列に並んだが、ファンの前であいさつすることはなかった。CSに進出し、日本シリーズに出場しない限り、これが甲子園での最後の指揮となるだけに無念さがにじんだ。

 「まだ(CS進出が)ゼロになったわけじゃないんで。しっかり準備してね。選手たちもそういう気持ちでいてくれると思う。やることをやって待ちたいと思います」

 4点を追う5回には先発藤浪を諦めて、1死一塁から伊藤隼、西岡と連続代打で勝負に出たが、1死一、二塁から西岡の併殺で無得点。最後まで悔しく、悲しいペナントレースだった。