阪神の守護神呉昇桓投手(33)が阪神残留も選択にあることを明かした。7日、甲子園での全体練習に参加し、「残りたい気持ちはある。いろんな選手と仲良くなったので、愛着はある」と語った。2年間、阪神で過ごし、タテジマのユニホームへの愛着も湧いている。

 今季は2年契約の最終年。オフには若手の金田、岩本に声をかけ、グアムでの合同自主トレを行った。トレーニングの術を伝授するなど、グラウンド内外でチームにとけ込んでいる。残留したい気持ちがある一方で、来日前から抱いている米大リーグへの夢を語ったこともあった。来季以降の去就に関しては「それはエージェントに任せている」と念を押した。

 セ・リーグの公式戦全日程が終了し、外国人では史上初となる来日2年連続の最多セーブが決定。41セーブを挙げてのタイトル獲得に「光栄です」と話した。9月下旬には右足内転筋の張りで、初めての出場選手登録抹消を経験し、戦列を離れた。CSに万全で臨むための措置。去就の注目される絶対的守護神が、まずは日本一に続く短期決戦に集中する。【宮崎えり子】