左頸骨(けいこつ)の骨挫傷と診断され、首の起立筋も痛めているソフトバンク柳田悠岐外野手(27)がCSに先発出場できない場合、代役として高卒2年目の上林誠知外野手(20)がスタメン候補に浮上していることが10日、明らかになった。柳田はこの日も紅白戦を欠場。グラウンドには姿を出さず、自転車型トレーニング器具で軽く汗を流したほかは、ランニングマシンで足の痛みを確認しただけで、治療に時間を費やした。

 工藤監督は「出ないとは今のところ思っていないが、出られない時は万が一と思ってやっている」と説明。藤井打撃コーチは「ギータがダメなら外野は上林になる」と話した。

 柳田はこの日、回復具合を問うの声にうなずいただけ。CS前最後となる明日12日の紅白戦に出場できなければ、CSもベンチスタートとなる可能性が高い。その場合、足もあり、打撃好調の上林の1番が濃厚。また柳田の3番にはシーズン中の並びのまま打順が1つずつ繰り上がり、3番内川、4番李大浩、5番松田と続き6番長谷川、7番中村晃となる可能性が高い。

 リーグ終盤の4試合で1番を務め、紅白戦でも3試合続けて1番で起用されている上林は「CSが始まったけど、まだ緊張はない。足もあって1番で起用してもらっていると思うので、(出番があれば)リーグ戦と同じようにやりたい」。将来、チームの主軸として期待されている20歳は、ウエスタン・リーグで首位打者、最多安打、盗塁王の3冠に輝いた自信を胸に、切り込み隊長を務める。【福岡吉央】