巨人から戦力外通告を受けていた隠善智也外野手(31)が23日、現役引退を表明した。

 川崎市内のジャイアンツ球場で、チームメートにあいさつを行った。「任意引退の手続きを取りました。今後は未定ですが、このあいさつで、新たなスタートを切らないとって気持ちになりました」と吹っ切れた表情を見せた。

 オフの自主トレを一緒に行っていた次期監督候補の高橋由伸外野手兼任コーチ(40)にも報告をした。「『お前が決めたことだから、家族もいるんだし、頑張っていかないとな。お疲れさま』と、言っていただきました」と、ほほ笑んだ。

 現役生活の思い出には、ドラフト会議で指名されたことを挙げた。「言い方は変かもしれないですが、決してレベルの高いところでやっていたわけではなく、結果を残していた訳でもない。育成制度によってとっていただいた。感謝ですね。すごい経験をした9年。全うできた、いい野球人生だったと思います」と、感謝の言葉で締めた。今後は未定だ。

 隠善はプロ通算79試合に出場し、打率2割6分5厘。今季は3試合に出場し2打数2安打だった。