ロッテの来季2軍監督に山下徳人2軍打撃コーチ(50)が就任することが26日、分かった。球団は、12年から現職を務める青山2軍監督に来季も託す方針だったが、意向を尊重して退団を了承。後任の選定を進めていた。条件を「中・長期的に指導を託せる人物」と定め、50歳代前半までのOBを中心に候補を検討。また、今回の監督交代とは別に、もともとファーム組織を強化したい考えもある。

 その点、ロッテ一筋の山下コーチは適任と言える。東洋大から87年ドラフトで入団。98年に現役引退後、1軍、2軍で打撃コーチを歴任した。スカウトを経て、13年オフに10年ぶりに現場復帰を果たし、若手の指導にあたっている。現場とフロントの両方を知っており、組織強化を進めたい球団の方針に沿って、尽力してもらえる期待が高い。

 伊東監督はソフトバンクとのCSファイナルステージ敗退後、選手層の薄さを痛感。チーム力強化のため、「2軍は数合わせではいけない。競争して勝ち上がった選手を、1軍で使う」と話している。山下新2軍監督は、1軍と連携した底上げの重責を担う。