ソフトバンクがヤクルトを4勝1敗で下し、2年連続の日本一に立った。第3戦こそ落としたが、先発、救援ともに安定した投手陣と、4番内川を欠きながら高い攻撃力を誇った打線がシリーズを通じてかみ合い続けた。

 工藤公康監督(52)は、10年ロッテの西村徳文監督(55)以来の新人監督日本一を達成。マウンド付近には歓喜の輪ができ、工藤監督はナインに胴上げされ9度宙を舞った。監督インタビューで、興奮気味にシリーズを振り返った。

 「感無量ですし、選手たちが1戦1戦大事に、絶対に負けないんだという気持ちを出してくれた。ぼくは本当に幸せです。(胴上げは)最高でした」。

 自身は選手時代、11度の日本一を経験していたが、監督として初めての頂点に立ち「全然違いますね。選手たちが気持ちをひとつにしてくれた。選手たちに熱い拍手をお願いします」と選手をねぎらった。