阪神金本知憲監督(47)が10日、外野大争奪戦を示唆した。新監督は、あす12日から再び高知安芸キャンプを指揮するが、アピールを続けている外野手陣を「全員を1軍で使いたい感じ」と評価。右翼福留以外は白紙が予想される外野争奪戦が始まることになりそうだ。

 安芸秋季キャンプ、初日から4日目まで指導した新監督はうれしい悩みを抱え込んでいた。「外野陣の左打者がちょっと多いけど、緒方もいいもの持っているし、横田はちょっと時間かかるかもしれないけど、隼太も守備でいいボール放って、いい動きをしているし。全員使ってあげたい気分だね。全員を1軍で使いたい感じはする」。

 上本が自身のチャンスを広げるためと外野挑戦をスタートさせた。故障から復帰した緒方が強肩と強打を見せると、伊藤隼も力強い打撃に、課題としていた守備でも軽快な動きを披露した。中谷も強肩はもちろん、打撃面での成長を示した。さらに、ここに高山、板山という新人2人らが加わる。来季は左翼マートンの退団が決定的。競争の激化が猛虎改革を推し進める。