阪神にドラフト6位指名された東京ガス・越川海翔捕手(24=関大)がドラフト後最初の試合で勝利に貢献した。運命の1日から約2週間。「(以前は)あまり注目されていなかったけど正直、見られている自覚があった。その中でプレーするのは初めてだったので、力みや緊張はあったと思います」。
久しぶりの試合は「9番捕手」で先発。最初の見せ場は3-1の5回の守備。1死一塁、カウント2-2から一塁走者がスタート。ランエンドヒットを仕掛けられた。越川は冷静に低めボール球をつかむと、素早い送球で二盗を防いだ。「あるとしたらヒットエンドラン系と思っていた。あれぐらいのスタートだったらしっかり刺せるかなっていう感じでしたね。(送球は)あまり良くなかったけど刺せたらOKなので、よかった」。自慢のスローイングでピンチ拡大を防いだ。見守った担当の平塚スカウトも特長を「やっぱり守備」とうなずいた。
7回に追いつかれたが、8回、9回は大ピンチを背負いながら必死の防戦でゼロを並べた。そして9回。先頭の打席で四球を選ぶとガッツポーズで吠(ほ)えた。最後は犠飛で決着。自分への代走がサヨナラのホームに飛び込み、仲間と喜び合った。
地元大阪の出身。この日は堺市の実家から母と祖母が応援に来ていた。阪神も公式戦で使うドームで、ひときわ大きな声援を受ける。「1勝できたので、チームも勢いに乗ると思う。ここからまた一戦一戦戦っていきたい」。優勝という置き土産を残すつもりだ。
◆越川海翔(こしかわ・かいと)2002年6月5日生まれ、大阪府堺市出身。中学はヤングリーグの堺イーグルスでプレー。串本古座(和歌山)では甲子園出場なし。指定校推薦で関大進学。2年秋にリーグ戦初出場。4年から正捕手になり同級生の中日金丸とバッテリーを組んだ。東京ガスでは今季から正捕手。都市対抗に出場。174センチ、83キロ。右投げ左打ち。



