元阪神監督の吉田義男氏(82)が19日、甲子園球場で営まれた中村勝広GM(享年66)の「お別れの会」で弔辞を読み上げた。

 吉田氏が阪神監督に就いた1975年、4年目の中村氏を「1番二塁」に抜てきしたことでレギュラーの座をつかんだエピソードを披露。

 40年間に及んだ付き合いを振り返って「公平に接する紳士だが、内に秘めたる闘志で何事にも勇敢に立ち向かっていった」と遺影に話し掛けた。

 リーグ優勝、日本一を遂げた85年も、1軍と2軍監督の間柄。最後に「教え子たちは必ず墓前に栄光を報告するだろう」と締めくくった。