死にかけても酒がやめられなかった武智 禁酒1年 「スーパーマラドーナ」復活ロード

漫才コンビ「スーパーマラドーナ」の武智(48)が、アルコール中毒と闘いながら禁酒断酒を決断するまでの経緯を語りました。上沼恵美子への暴言以後は酒量が一気に増え、医師から禁酒を命じられてもなお4年間隠れて飲んでいました。入浴中に溺れかけるほどのどん底を経て、映画「鬼滅の刃」鑑賞中にパニック症状に陥り、ついに決心がつきました。禁酒開始からまもなく365日を迎える武智は体重8キロ減。心身ともに軽くなったといいます。コンビは「子どもに日本一受ける漫才師」を新たな目標に掲げ、英語漫才や5都市ツアーなど精力的に活動しています。【取材・構成、撮影=三宅敏】

お笑い

★スーパーマラドーナが語った主な内容

  • 「鬼滅の刃」上映中のパニック発作が禁酒の決断につながった経緯
  • 上沼恵美子への暴言その後… 「日本中から非難」 酒量が爆増
  • 禁酒365日で体重8キロ減 新目標「子どもに日本一受ける漫才師」

◆スーパーマラドーナ NSC(吉本総合芸能学院)22期の田中一彦と武智(たけち)によって、2003年(平15)12月にコンビ結成。11年NHK上方漫才コンテスト優勝、同年MBS新世代漫才アワード優勝、17年上方漫才大賞奨励賞。15~18年、M―1グランプリ決勝進出。


◆田中一彦(たなか・かずひこ)1977年(昭52)10月15日生まれ、大阪府高槻市出身。趣味は人の話を聞くこと、映画鑑賞、ウォーキング。身長175センチ。

◆武智(たけち)78年8月3日生まれ、松山市出身。趣味はM―1、テレビゲーム、指ずもう。身長180センチ。

◆出演予定 11月6日、よしもと道頓堀シアター「YOSHIMOTO COMEDY NIGHT」に出演予定。

目指すは「日本一、子どもに受ける漫才師」。スーパーマラドーナの田中一彦(左)と武智

目指すは「日本一、子どもに受ける漫才師」。スーパーマラドーナの田中一彦(左)と武智

映画館でのパニック発作 「やめなきゃ、ほんまにやばい!」

その日、武智は映画館にいた。お目当ては「鬼滅の刃(やいば)」。上映時間が迫り、客席が暗くなる。やがて、迫力ある効果音が鳴り響く。その時、武智の体に異変が起こった。

武智 パニック症だったんでしょうか。とても、その場にじっとしていられなくなったんです。言いようのない不安に襲われて、思わず映画館を出ました。それまで病院の先生からは「酒をやめなさい」と言われていたんですけど、それでもなお、隠れて飲み続けていました。この映画館で「やめなきゃ、ほんまにやばい!」と決心がついたんです。

酒を断って、やがて1年。20代30代と、武智は毎夜のように芸人仲間と酒を飲んだ。それも一度行けば、10杯20杯が普通だった。気がつけば20年、休肝日はほぼなかった。医師からはアルコール中毒と診断され「この先、命を大事にしたいなら、酒はやめなさい」と命じられた。

武智 それでも4年ほど、病院の指示を無視して飲み続けました。先生には「やめました。もう飲んでません」とウソをついて、隠れて飲みました。体も心もヘトヘトでしたが、それでも酒はやめられず、ボロボロの状態で舞台に立っていました。「鬼滅の刃」がきっかけで「これはダメだ。酒をやめよう」と決断したんです。

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エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。