侍ジャパンのエース前田健太投手(27=広島)は次のステップに向かう。昨オフからポスティングシステムを利用してのメジャー移籍希望を公言。今後は米移籍を目指して球団と話し合いを重ねていく。早ければ月内にも場を持ち、あらためてメジャー移籍を直訴する見込みだ。以前から「口に出したからには、軽い気持ちではない。そう簡単に変わる意志ではない」と話しており、意志は固そうだ。

 21日の3位決定戦後、前田は「終わったのでしっかり話をしたいなと思う。(日にちは)全然決まってない」と話すにとどめた。球団は昨オフは「機運」の高まりに欠けると判断したが、今季は15勝を挙げ、沢村賞も受賞。エースとしての立ち居振る舞いなども評価。慎重に検討を重ねていくとみられる。

 メジャーのスカウトも多数見つめた今大会は2試合に先発。16日の準々決勝プエルトリコ戦では7回無失点で白星を挙げるなど投手陣をけん引した。悔しさもあるが「いい雰囲気、いいメンバーで戦えた。(前回のWBCに比べて)自分で成長できているなとは思います」と振り返った。