アキフミさん、覚悟! 中日の選手会納会が11月30日、名古屋市内のホテルで行われ、阪神にFA移籍する高橋聡文投手(32)も参加。チームメートに別れを告げたが、さっそく竜戦士たちから来季の宣戦布告を受けた。

 朝倉、藤井、楽天に移籍する山内と気心の知れた仲間とゴルフをラウンド。夜は宴会に参加した高橋聡は終始、明るい表情だった。中日での公式行事はこれが最後。「いじり」はあまりなかったようで、谷繁監督からは先日「がんばれよ」とエールを送られ、この日も数人の選手から声を掛けられた。

 お別れムードは11月で終わり。今日1日には阪神入団会見が行われ、年をまたげば難敵になる。今季、対左腕のチーム打率は右より1分8厘低い2割4分。ワンポイントにぶつけられる左打者勢では森野が1割7分9厘、大島も2割7厘と左を苦にした。

 大島は「敵ですから仕事をするだけ。打席で見たことはないけど、他球団の人から球速以上の直球と聞いたことがある。来たら打ちたいです」とキッパリ。左打ちの遠藤は「素晴らしい球を投げるので対戦できたら光栄。楽しみです」と話した。

 阪神は3月25日の開幕戦の相手。いきなり立ちはだかる可能性も高いが谷繁監督は「あまり意識はしていないよ」と平常心。今年の開幕戦は同じ京セラドーム大阪で3連敗の苦杯を喫した。二の舞いは許されない。容赦なく虎のアキフミにキバをむく。【柏原誠】