オリックス糸井嘉男外野手(34)が13日、神戸市内で阪神大震災20年のトークイベント「恩返し夢教室」に出演し、うわさされる数々の「糸井伝説」の真偽に答えた。

 「打撃練習で車を破壊したことがある」との伝説は「そうですね」と肯定。「高知(秋季)キャンプで一番高いネットを越えて、打球が車のガラスに当たりました。2年前です」と話し、会場を驚かせた。

 「(プロ3年目の日本ハム時代に)投手から野手に転向することになり死のうと思った」との伝説には「そこまで思ってへんけど」と否定。ただ「球団の人に面と向かって『使えないよ』と言われた。使えよ、と思いましたけどね」と笑わせた。転向後は「寝る間もないくらいに練習した」とも打ち明けた。

 司会のフジテレビ田中大貴アナから「右投手なのに右足を上げたとか…」と聞かれ、再び苦笑い。「僕、クイックができなかった。セットポジションになった時、そればかり考えていたらどこから動いていいか分からなくなった。そこ(右足を上げる)までじゃないけどね」と笑わせた。

 阪神大震災の発生時は京都在住の中学生だった。「オリックスが日本一になったのは印象に残っている。僕もオリックスをめっちゃ応援してました。また神戸を盛り上げられるように頑張りたい」と野球少年が多く詰めかけた観客に約束し、拍手を浴びていた。