巨人高橋監督が春季キャンプ構想の大枠を固めた。14日、川崎市のジャイアンツ球場でコーチ会議を行った。ルーキーではドラフト1位の桜井俊貴投手(22=立命大)同2位の重信慎之介外野手(22=早大)同7位の中川皓太投手(21=東海大)が1軍に帯同することが内定した。会議前には寸暇を惜しんで持久力テストもチェックし「自主トレも見て、今後のコンディションもあるけど3人は連れて行こうと思う」と判断した。

 正三塁手争いが期待される岡本、将来性を評価されている和田恋も1軍に加わる一方で阿部、相川、鈴木のベテラン勢には配慮した。「本人とも相談するが、1軍とは別枠で調整してもいい」。原前監督時代も小笠原、ラミレスらベテランに自主調整を容認する「S班」を設けていたが、5年ぶりに復活させる考えもある。

 2週間の宮崎キャンプでは紅白戦は昨年同様に最終クールに3試合を組む。「チームプレーも増えるが、秋に引き続き、個々の力を上げていくことも必要になる」。鍛錬の春が実りの秋へと結びつく。【広重竜太郎】