中日の新選手会長、大野雄が「ルーキー見守り隊」の結成を呼びかけた。15日、ナゴヤ球場で新人を交えての合同自主トレがスタート。最初の円陣で「ルーキーがやりやすい環境作りをしてください」と全員に訴えた。

 緊張の色を隠せない新人たち。恒例の光景だが、放っておくつもりはない。「礼儀は必要だけど、堅苦しいのはイヤ。明るくて強いチームにしたい。今日はその1歩です。気が付いたときにその場で言ってほしい。選手同士で後から『あいつ、できてない』と言うんじゃなくて。新人は分からないことが多いですから」と意図を説明した。

 新人には聞きたくても聞けないときがある。積極的に先輩から声を掛けることで陰気な空気は排除していく。この日も、多くの後輩たちと言葉を交わし、ノック中も盛り上げ役を買って出た。3年連続Bクラスで、若返りを図る中日が明るい「大野カラー」に染まろうとしている。