今年はリアルにやっちゃいますよ! 楽天西田哲朗内野手(24)が17日、沖縄で嶋、銀次らと行っている合同自主トレを公開した。今季は登録名を「西田」から「哲朗」に変更し、本格的なウエートを初導入して全身のビルドアップにも成功。同名のタレント出川哲朗ばりに「マジで今年はやってやろうと思う。頑張ります」と強く訴えた。

 故障で離脱し「ヤバイよヤバイよ~」と焦った昨年の姿はどこにもない。沖縄の日差しを全身に浴びて、哲朗は堂々と胸を張った。「一昨年は131試合に出たのに、去年はケガで62試合。それからは何かを変えようと思ってトレーニングを続けてきた。効果は感じています。今はやってやろうという気持ちです」。レギュラー復活への第1歩を力強く踏み出した。

 打率2割5分、7本塁打を放った14年の姿を取り戻せるという「リアルな」実感がある。5日には心機一転、登録名の変更を発表。「新たな気持ちでいきたかったし、友達もみんなテツローと呼ぶ。親しみやすいように」と願いを込めた。2割2分で1本塁打だった15年の「西田」との決別。未来のために、こだわりも捨てた。今オフに初めて本格的なウエートを導入。しなやかな筋肉を目指して腕立て伏せなどの自重トレーニングを重視してきた男が、飛躍のためにと自らを曲げた。今では「いい選手は皆ウエートをしている。やってみたら腕も太くなって打撃もいい感じ。変なこだわりでした」と振り返る。

 体脂肪は13%から11%台に突入したが、体重はシーズン終了の82キロから84キロに増量した。筋肉量が増え、スイングには力強さが増した。「打率2割8分超えを目標にしたい」。テレビ界の「哲朗」がリアクションを武器に芸能界を生き抜いてきたように、楽天の哲朗は打撃をレギュラーへの突破口とする。「今年はやります。頑張りますよ」とブレークの予感を漂わせた。【松本岳志】