中日八木智哉投手(32)がオーバースローに挑戦する。昨年までのスリークオーターから肘の角度を上げて投球中。狙いはシュート回転する直球の改善だ。

 移籍1年目の昨年、広島から4勝を挙げて存在感を放った。最大の武器は左腕から低めの内外角を突く制球力。特に右打者には被打率2割2分4厘と強かった。だが八木は「右打者の内角を狙った球がシュートして甘く入ることが多かった」と振り返る。元来の持ち味である、思い切った内角攻めを取り戻すため、32歳左腕はフォーム変更を決意した。

 20日はナゴヤ球場室内で投球練習し、ランニングのあと感触を確かめるため再びブルペンに戻った。チェックには余念がない。「いい回転だったと捕手に言ってもらった。まだまだなので、もっと調子を上げていきたい」。新フォームに磨きをかけ、狭き門になった先発ローテをゲットする。【柏原誠】