球界一の快足を目指す。ヤクルトのドラフト5位の山崎晃大朗外野手(22=日大)が23日、仰天エピソードを披露した。「高校2年生の時ですね。秋の東北大会でセンター前へ二塁打を打ったことがあります」と楽天ドラフト1位のオコエ瑠偉外野手(18=関東第一)が、昨夏の東東京大会決勝で記録したプレーを振り返った。世界のスプリンターが走塁の手本だ。「世界陸上はよく見ます」。男子100メートルの世界記録保持者(9秒58)であるウサイン・ボルトの膝の上げ方、世界歴代2位(9秒69)のタイソン・ゲイの腕の振りが理想のフォームだという。

 チームトップクラスの脚力も実証済み。先日計測した30メートル走では4秒を切れば速いと言われる中、3秒94をマーク。チームトップの山田の3秒8に肉薄する数字をたたきだした。将来の夢に盗塁王を掲げる山崎。課題も自覚している。「山田さんはスタートから速い。自分はそこがまだまだ。1軍キャンプではそういう部分を聞けたら質問してみたい」。昨季のセ・リーグ盗塁王(34個)の山田から学ぶ意欲をみせた。トップランナーへの階段を駆け上がる。【栗田尚樹】