阪神金本知憲監督(47)が1日、沖縄・宜野座キャンプ初日にカミナリを落とした。相手は選手ではなくトレーナーだった。「探り探りだったんでね。何のために、初日から追い込ませるから、オフからやってこいと言ってきたのか。勘違いがありますね。選手に対してじゃないですよ」。監督自ら、全体練習後にウエート室をチェック。不満を抱いたのは、体重に見合ったノルマの重量を上げられない選手が数人いたことだった。

 宿題をやってこなかった選手が一番いけない。だがそれ以上に問題視したのは、オフ期間も含めたトレーナー陣の指導と監督の不行き届きだった。さらに宿題をやってこなかった選手に遠慮は必要ない。むしろ怒ってもいいぐらい厳しい態度で接するべきではないのか。「遠慮しながらやってたのでね。いきなり追い込みなさい、やらせなさいとビシッと言いました」。

 キャンプ初日からウエートトレーニングデーを設けるなど、トレーニング部門は「超変革」実現への大事な練習だ。権田トレーナーは「打撃練習、守備練習と同じレベルで位置づけられている。2カ月の準備期間がありましたし指摘されても仕方ない。しっかり受け止めております」と神妙だった。船出から金本イズムが色濃く発動された。【松井清員】