投げて、投げて、投げまくる。沖縄・久米島キャンプで楽天安楽智大投手(19)が2日、キャンプインから2日連続でブルペンに入った。初日は37球、この日は力のこもったストレートを70球投げ込んだ。「今日はボールがしっかり指にかかっていました。フォームのバランスもよかったと思います」と納得の様子だった。

 キャンプでは「できるだけ投げる」と宣言した。第1クールはブルペン、打撃投手の予定を立て、投げながら理想の投球フォームを作り上げていく。課題はわかっている。

 <1>ボールをリリースする際、軸足の右膝の正面を捕手に向ける

 <2>左肩の開きを抑える

 与田投手コーチに岡山・倉敷での昨秋キャンプから指摘されていた点だ。力のあるボールをコンスタントに投げるには、これらの課題克服が必要だ。

 鳴り物入りで入団した昨年。久米島での1軍キャンプに選ばれたが、沖縄・金武町には呼ばれず、2軍合流の悔しい思いをした。「注目していただいたのに結果を出せなかった。実力不足」と反省。今年は自主トレからランニングやウエートトレを徹底して行い、キャンプで連日投げ込めるだけの体をつくった。

 先発ローテーションの座をつかむため、投げまくることに迷いはない。「投げていくなかで首脳陣にアピールしたい」。今日3日はフリー打撃での登板が予定されている。【田口元義】