バルブセに死角!? 阪神の新守護神候補マルコス・マテオ(31=パドレス)ラファエル・ドリス(28=タイガース)の両投手が4日、宜野座キャンプでの投内連係練習に参加。ともにミスをし、不安な守備力を感じさせた。速球派で母国・ドミニカ共和国では「バルブセ(ひげの男たち)」と恐れられる2人が“弱点”をのぞかせた格好だ。

 まずはドリスが一ゴロの際にベースカバーに入ったが送球をポロリとこぼしてしまう。続いてマテオが投ゴロを捕球したまではよかったが二塁に大きくそれる悪送球。スタンドからは「あ~っ」とため息も。その後、ミスこそなかったものの投ゴロを処理し一塁、三塁へ送球する際にはぎこちなさを感じさせた。

 これには他球団007も目を光らせた。ヤクルトの西沢浩一スコアラーは「短い距離のスローが苦手なのかな。好調でもバントとか、そういうところから崩すということは考えるでしょう」と、チームに報告する構えだ。

 もっとも阪神首脳はそれほど心配していない様子。見守った香田投手コーチは「そんなに悪くないでしょ。ドリスは内野の経験もあるそうだし」。高代ヘッドコーチも「これからだよ」と話したが新外国人投手によくある“苦手科目”としないことが求められる。【編集委員・高原寿夫】