1軍に攻め込む! 2軍安芸キャンプに参加する阪神ドラフト1位高山俊外野手(22=明大)が、今日6日の全体練習合流を前に「攻」めの気持ちを強調した。キャンプ初の休日だった5日、ほかの新人たちと安芸市立書道美術館を訪れ、筆を握った。

 「高山」「俊」「勝」「打」「投」「守」「走」と書き続け、最後に納得の表情を浮かべて披露した完成品。そこに記されていた文字は「攻」だった。「何ごとも攻める気持ちでやっていきたいなと思って選びました」。

 バットから毛筆に握り替えても、高山の豪快さは消えなかった。ほかの選手たちが一画一画を丁寧に取り組む中、高山は一切のちゅうちょなく「何を書くかは迷いましたけど、書き出したら迷いなく書けました」。

 書道を指導した学芸員の小林和香さんも「書道には性格がよく出ます。高山くんは一番大胆に、思い切りが良くスピーディーに書いていました。すごいですね。何にも気後れをしない子なんだろうなと思います」とメンタル面を褒めた。

 昨年10月末に右手有鉤(ゆうこう)骨骨折手術を受けてから3カ月。シート打撃では打席に立たずに守備に就くのみになるが、今日からは、全体メニューに合流する。「やれることが増えてくると思うので、その分課題もいろいろ見つかってくると思う。成長できるチャンスだと思う」。20日の練習試合・西武戦で実戦復帰が濃厚。終盤での1軍キャンプ合流の扉も一気に開かれてきた。故障明けの我慢から一気に攻めに出る。【梶本長之】