ロッテの新外国人ヤマイコ・ナバーロ内野手(28=サムスン)が6日、初めてのフリー打撃で特大弾を連発した。3連続で中堅方向へ150メートル級の当たりを飛ばすなど、飛ばし屋の片りんを見せた。「初日にしてはいい感触だった」と、不敵な笑みを浮かべた。

 最も飛んだ打球は、石垣市中央運動公園野球場の中堅130メートル地点にそびえる高さ15メートルほどのバックスクリーン最上部に当たった。あわや電光掲示を破壊しかねない当たり。それでも「飛距離は今まで気にしたことがない。チームに貢献することしか考えてないから」とクールに振り返った。

 まだ試運転の段階だ。足元はアップシューズのまま。バットは自分のモデルが届いておらず、材質もグリップ形状もヘッドのバランスも好みではなかった。それでも韓国での2年間で79本塁打を放ったパワーは本物。「これからどんどん良くなると思う」と胸を張った。

 休日だった前日5日は「ニンテンドーのゲームをいっぱいやって、眠ってました」とリラックスして過ごした。そうして迎えた初練習で強烈なインパクトを残した。やることをやって、一部の練習は免除。悠々と早退した。【竹内智信】