4年ぶりに阪神に復帰した藤川球児投手(35)が14日、先発として沖縄・宜野座での紅白戦で今季初実戦に臨み、2回を投げ、打者8人に1安打1四球、無失点に抑えた。

 初回1死から2番緒方に右翼線二塁打を浴びるも、続く西岡を高め145キロ直球で詰まった中飛に打ち取る。2死二塁から4番新井には、初球にこの日最速の147キロをマーク。力で押し切るかと思いきや、2球目には104キロのスローカーブで翻弄(ほんろう)。円熟味のある投球で遊ゴロに切ってとり、この回を無失点に抑える。

 2回は、先頭ペレスを四球で歩かせるも、続く梅野を143キロ直球で左飛、横田を外角高め146キロで空振り三振。最後は小宮山を三飛に抑え、ファンからは大きな拍手が送られた。最速は147キロ。藤川は登板後「投手、打者、捕手にしか分からない間合いを徐々に。これからですね。まだまだ、これから始まったばかり。(打者の反応は)まだ参考にならない。キャンプが終わるまでは鍛えるキャンプ。調整することなく、しっかり鍛えたい」と振り返った。

 なお、藤川の阪神で最後の公式戦先発は03年9月19日巨人戦(東京ドーム)。