ヤクルトが25日、「100点満点」で春季キャンプを打ち上げた。那覇空港から空路で羽田空港に帰京。真中監督は「MVPは全員。野手も投手も積極的に動いてくれた。100点満点」と総括した。理由は新戦力の仕上がりだった。「3人の外国人はともに楽しみ。面白いボールを投げる」と笑みをこぼした。

 特に中継ぎ候補の2人に熱視線を送った。左腕のルイス・ペレス(31=ブルージェイズ)と右腕のジョシュ・ルーキ(31=メキシカンリーグ)は、既に150キロ近い速球をマーク。昨季までの守護神・バーネットが退団した影響で、手薄と考えられる中継ぎの底上げに大きな期待を寄せる。球の力、キレを高く評価されるカイル・デイビーズ投手(32=ヤンキース)も、開幕ローテ入りの可能性は十分にある。

 新人たちもアピールに成功した。真中監督は「2人とも(開幕1軍の)可能性はゼロではない」。21日の阪神とのオープン戦で2回を無失点だったドラフト1位の原樹理投手(22=東洋大)、レギュラー獲りを狙う同5位の山崎晃大朗外野手(22=日大)も合格ラインを得た。昨春キャンプでは「90点」だった評価を満点にアップした真中監督。「連覇、日本一へ向けて頑張りたい」と強い決意を示した。【栗田尚樹】