昨年引退した「球界のレジェンド」こと元中日山本昌広氏(50)の引退試合が5日、ナゴヤドームでのオープン戦(対ヤクルト)で行われた。入団から32年間つけた背番号34で先発マウンドに上がり、打者1人を代名詞のスクリューボールで空振り三振に。完璧な3球締めだった。セレモニーでは指導者として中日に戻ってきたいと宣言し、万雷の拍手に送られてグラウンドを去った。

 -ナイス投球

 山本氏 とりあえずストライクが入ってホッとした。練習があまりできず、どれだけ投げられるか分からなかった。久しぶりに先発の日の過ごし方をさせてもらって、すごい歓声をもらって感激しました。

 -涙がなかった

 山本氏 マウンドに行くときに涙が出そうだったけど。吉見とか投げない投手もベンチ裏に来てくれて。気楽なはずなのに、やっぱり緊張した。楽しいと思って野球をしたことがなかったけど、1球目ストライクが入って楽しめた。

 -背番号34は特別

 山本氏 最後だし、今は福くんがつけている。お世話になったなと。こだわって、頑張ってきたから。背番号にも感謝です。

 -後輩にメッセージを

 山本氏 今年は僕も含めてたくさんベテランが引退した。3年連続Bクラスは僕がいた中で初めて。ぜひがんばってほしい。セ・リーグはだんご状態なので何か1つのきっかけで上位にいける。解説者として、今の順位予想は4位です。