再スタートだ。中日岩瀬仁紀投手(41)が今日8日、インフルエンザA型感染から復帰後初のシート打撃登板を果たす。

 7日、ナゴヤ球場で行われた投手練習に参加。キャッチボールや筋力トレーニングで汗を流した。「明日(8日)やってみてですね。まずはそこから」。集中している目の前のシート打撃登板をクリアすれば、次のステップが見えてくる。これまでも本人は試合登板について「早ければ週末。または週明け」と話しており、順調なら静岡遠征でのマウンドも思い描いているもよう。早ければ12日楽天戦(静岡)で今季初の対外試合マウンドに上がる可能性もありそうだ。

 キャンプ打ち上げ直前の2月26日にインフルエンザと診断された。今年のキャンプは例年よりハイピッチ調整だったが、思わぬ落とし穴にはまった格好。開幕1軍も危ぶまれる中、チームと別便で1日に名古屋に帰り、翌2日にはナゴヤ球場で練習を再開。ブルペン投球を重ねてきた。

 谷繁監督は「1年間使えないというわけではないから。ただ調整が遅れるだけ。ここまで順調だったからね」と冷静に受け止めていた。通算402セーブの絶対的左腕が戦列復帰となれば、味方はもちろん、相手チームへの影響も大きい。25日のシーズン開幕(阪神戦)まで3週間を切った。チームの大きな支柱は戻ってきてくれるはずだ。【宮崎えり子】